大型船の建造シェア国内トップクラスのユニバーサル造船がヴォコレクトを導入

74万m2を誇る製造拠点の管工場での製作管仕分け業務に採用 タフな造船現場に耐えうる耐久性とバッテリー容量が音声認識精度とともに高い評価を受ける

東京-2012年7月19日-音声物流ソリューションを提供するヴォコレクトジャパン株式会社 (東京都港区、代表取締役 内田雅彦、現インターメック[Intermec Inc.、NYSE:IN])は、日本で唯一の南極観測船や掃海艇メーカーであり大型船の建造シェア国内トップクラスのユニバーサル造船株式会社(神奈川県川崎市、代表取締役社長 三島愼次郎)の造船拠点である津事業所(三重県津市、敷地面積:約740,000㎡)において、当社の音声ソリューション「Vocollect Voice®」が導入されたことをお知らせします。

この度の導入は、広大かつ屋外での厳しい造船作業環境においても当社の音声認識の精度が高く、各端末の耐久性や長時間のバッテリー容量が高い評価を受けたことによるものです。またトライアルから本稼働まで約4か月間という短期間での導入を達成し、作業員にアイズフリー、ハンズフリーの作業環境を提供することで管集材効率を15%向上させるなど、同社の業務効率の改善に寄与しています。

【ユニバーサル造船の音声ソリューション導入の背景】
ユニバーサル造船はJFEグループの事業会社として、2002年の操業開始以来、主にタンカー、バルクキャリア―などの大型一般商船、護衛艦、輸送艦などの各種艦艇、砕氷艦、巡視船などの官公庁船の建造を行っています。日本で唯一の南極観測船、掃海艇メーカーであり、徹底したマーケティング活動による顧客ニーズの把握と高い技術力で、大型船の建造シェア国内トップクラスを堅持しています。国内最大級の建造設備を有する5つの事業所と、大型水槽や氷海水槽など民間企業としては屈指の高い技術力と設備を持つ技術研究所を拠点に、次々と新型船をマーケットに送り出すなど国内外のお客様から高い信頼と評価を得ています。

このほど音声ソリューション「Vocollect Voice®」が導入された津事業所はおよそ東京ドーム16個分の敷地面積を誇る造船拠点であり、その中の管工場における製作管の仕分け業務において音声が採用されました。造船における管部品は数㎏のものから数百㎏のものまで様々で、軽いものは手で扱いますが、重量の重いものは作業者自身がクレーンを運転してハンドリングされています。これまではPDAを使用して製作された管を取り付ける先に仕分けしていましたが、PDAは文字が小さいことや晴天時は逆光で画面が反射して現場での視認性が低いという点、PDA操作のたびに作業の手を止めて、手袋を外す手間がかかるという難点がありました。加えて市場からPDA端末が無くなっており代替品の検討が喫緊の課題となっていました。

同社では2011年10月より課題解決のための検討が行われました。音声ソリューションの他にも、スマートフォンの活用も検討されましたが、この分野は変化が激しくアプリケーションの継続性が不透明であることと、PDAの弱点が払拭できないことで見送られました。それと同時に音声ソリューションに対しては、課題の解決にとどまらず、造船所という屋外で重量物を取り扱う作業環境において、アイズフリー、ハンズフリーがもたらす安全な作業環境の確保と、決められた作業手順に沿って業務を遂行しつつ、同時にデータ取得が可能になる点が高い評価を受けました。これまでの造船所の作業に革新的な業務効率の改善をもたらす可能性も期待され、「Vocollect Voice®」が導入されることとなりました。導入に至る決め手となった点は以下のとおりです。

◆国内外の導入実績
◆導入から実装、稼働までの期間が短い
◆音声認識の高さ
◆造船所の作業環境に耐えうる端末の堅牢性(雨、落下、気温、騒音)
◆バッテリーの長時間駆動 ◆容易な操作性とトレーニング期間の短さ
◆作業員が装着する端末「Talkman」に1日の作業データが格納でき、社内サーバへの転送も容易
◆独自の物流システムとの連携

【音声ソリューションによる課題解決と業務効率の改善】
2011年10月の検討開始から2012年1月の導入決定を経て、ヴォコレクトTSP(Total Solution Provider)であり造船業及び工場内物流の知識を持ったディアイスクエア社を通じてトライアルが開始されました。同3月から導入が開始され、4月には本稼働が実現されております。以降、管集材効率で約15%の向上しているほか、定性的な作業精度の向上が図られています。また、当初の予想を上回る無線適用範囲の広さにより、音声による事務所内でのリアルタイムな作業進捗状況の把握が可能となりました。現場作業員からも「データ入力しながら他の作業ができる」、「防水なので雨対策が不要」、「ポケットから端末を取り出す手間が省け効率が上がった」、「重複作業を指摘してくれる」、「集材完了通知があるので助かる」などといった高い評価をうけ「もうPDA には戻れない」という感想も聞かれます。

また投資回収については、これらの効果の結果、当初の想定より回収期間の早期短縮が見込まれています。同社ではこの度の実績をふまえて、鋼材ヤードに納入された鋼材を使用する予定の順番に積みなおす仕分け業務にて、紙での記録から音声に置き換える方向で試験運用をしているほか、音声技術の新しい可能性を探索すべく、他の事業所への横展開や、作業履歴が残せる利点を生かした現場状況のモニタリング、作業の標準化の推進などへの幅広い展開を検討しています。

この度の成果についてヴォコレクトジャパン代表取締役の内田は「国内のみならず世界の造船業のリーディングカンパニーを目指しているユニバーサル造船から、当社の音声認識技術が高い評価を受けたことは、ヴォコレクトにとって大変素晴らしい実績となります。今後も倉庫管理だけでなくあらゆる物流の現場において『人にやさしい』テクノロジーである当社の音声認識技術を通じて、業務効率の改善とともにさまざまな課題の解決に寄与して参る所存です」と述べています。


「Vocollect Voice®」を活用した作業の様子


ユニバーサル造船株式会社について
本社: 神奈川県川崎市幸区大宮町1310番地
設立: 2002年10月
代表者: 代表取締役社長 三島愼次郎
事業内容:船舶の設計、製造、販売および修繕
浮体式石油貯蔵施設、メガフロート等鋼構造物の設計、製造、販売および修繕
舶用機械、産業用ロボットならびに防衛装備品の設計、製造、販売および修繕
資本金: 250億円
従業員数:4、000名(グループ会社含む)
株主: JFEホールディングス株式会社 85%、日立造船株式会社 15%
製造拠点:舞鶴事業所、京浜事業所、因島事業所、有明事業所、津事業所、技術研究所
WEBサイト:http://www.u-zosen.co.jp/

ヴォコレクトについて 
ヴォコレクトジャパン株式会社は、音声中心型物流ソリューションのパイオニアとして知られるVocollect(現インターメック<Intermec Inc.、ニューヨーク証券取引所取引コード:IN>)の日本法人として、2006年に設立されました。Vocollectは、1987年創業の音声中心型ソリューションを提供する業界ナンバーワン企業であり、現在はインターメックの音声事業部門として、音声技術を通じてお客様のビジネス改善を支援しています。現在、60カ国に2,000社のユーザーを抱え製造メーカーとしての実直な企業文化は全世界のオフィスで共有され、高いレベルの品質を要求されるお客様のニーズにこたえています。ハードウェアだけでなく、ソフトウェアにも先進のテクノロジーを次々と適用し、音声を中心とする包括的なビジネス改革ソリューションを提案できる企業へと飛躍しています。 Vocollect®, Vocollect Voice®, VoiceClient®, VoiceCatalyst™, Vocollect VoiceWorld Suite™は、Intermec IP Corp.の商標または登録商標です。

インターメック社について
インターメック(Intermec Inc.、ニューヨーク証券取引所取引コード:IN)は、サプライチェーン向けのハイテク機器およびシステム開発からコンサルテーションに至るまでのあらゆるソリューションを提供しています。中核技術には、堅牢型モバイル・コンピュータおよびデータ収集システム、ビジネスパフォーマンスを向上させる音声認識技術、バーコードプリンタ、ラベルプリンタおよびRFIDタグなどがあります。同社が提供する製品およびサービスは、世界中の多岐にわたる業種によって利用されており、業務の効率改善に貢献しています。詳しくは、インターメックのウェブサイト(www.intermec.com)をご覧になるか、お電話(800-347-2636)にお問い合わせください。

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